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2025/11/9
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「新しい人事制度」を導入する前に――事前シミュレーションの重要性とは |
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クライアント企業で、新しい人事制度の導入にあわせて年収シミュレーションを実施しています。実はこの「シミュレーション」が、制度を成功させる最大のポイントです。 1. 賞与設計を「見える化」するまず、賞与の設計を次のように仮設定しました。
このように、賞与を業績連動+個人評価のバランスで設計すると、「会社の成果を全員で分け合う」意識が育ちます。 また、単に“前年と同じ賞与額を出す”のではなく、利益に応じて支給幅を変動させることで、人件費と経営実績を連動させることが可能になります。 2. 年収シミュレーションで見えてきたこと今回のシミュレーション結果では、次のような差が出ました。
このように、制度設計の段階で実際の年収差を“見える化”しておくことで、「誰が、なぜ、どの程度変動するのか」が具体的にわかります。 社員から「評価制度の導入は反対だ」と言われる原因の多くは、結果のイメージが見えないまま導入することにあります。 3. 社長のイメージに合わせて制度をチューニング評価制度は“設計した瞬間がゴール”ではなく、社長の経営観・社員への期待感に合わせて微調整を重ねるものです。 今回も、今月の打ち合わせで実際のシミュレーションをもとに、「誰にどのように報いるか」「どの層に重点を置くか」など、社長のイメージを反映しながら制度の係数を調整し、社長のイメージに合うのように整えていきます。 まとめ:制度は「数値」ではなく「納得」で動く人事制度は、数式で動くものではなく、“納得感”で動くものです。
これらがそろって、初めて制度は社員の行動を変えます。 |
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