2025/5/24

【設立7年目の壁】社員が定着しない理由は「給与制度」にあった

先日、ある社長からこんなご相談をいただきました。

「弊社も6月から設立後7年目に入りますが、何かと問題続きで、スタッフの定着もままならない状態が続いています。
現在において、当社の給与制度(ベースアップ・退職金等)、等に関して、再構築したいと考えています。
働き方に関しても、体制等を考え直したいと思っています。
会社の根幹の見直しをしたいと思いますので、ご教示ければと思います。
『給与制度を見直せば会社が変わる』も拝読させていただきました。」



このご相談、実はよくある話です。

設立して5~7年目あたり、企業は大きな転換期を迎えます。
創業時の勢いで走ってきた会社が、組織として「次のステージ」に進むべきタイミングに差し掛かるのです。

なぜ「社員が定着しない」のか?

社長は「人材が定着しない」とおっしゃいました。
原因を外に求めたくなる気持ちはよく分かります。

しかし、よくよくヒアリングをしてみると——

  • 給与の決まり方が曖昧

  • 評価制度がなく、頑張っても報われない

  • 退職金制度がない、将来に不安を感じる

  • 「成長できる職場」と感じられない

社員側から見た「不満の種」が、あちこちに転がっていたのです。


人事評価制度は「会社の理念を形にするツール」

人事評価制度は、ただのお金の分配ルールではありません。

会社の価値観や方針、将来のビジョンなどの経営計画を伝える「経営ツール」です。

たとえば、

成果を出せばしっかり報いる

会社が成長し、スタッフも成長すれば評価され、年収が増える

長く働くほど安心感を得られる

こうしたメッセージを「制度」という形で社員に伝える。
これが、本当の給与制度の役割です。

制度を整えることが「会社を変える第一歩」

ご相談いただいた社長も、最終的にはこうおっしゃいました。

「会社の根幹を見直したい」と思っています。

まさにその通りです。

給与制度・働き方・評価の仕組みを整え直すことは、組織の土台を作り直すことに他なりません。

そしてそれは、社員に「ここで働き続けたい」と思ってもらうための、最も確かな方法です。

社長、会社は変えられます。

もしあなたの会社でも——

  • 人が定着しない

  • 人事評価制度が形だけ

  • どこから手をつければいいか分からない

そう感じているなら、今こそ見直すタイミングかもしれません。

私たちは、制度の再構築を単なるルール作りではなく、
「会社の未来を描くプロジェクト」として、まず経営計画書の作成からサポートしています。

ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

お問い合わせはコチラから。

「坪島経営労務事務所は、社外の人事総務部として、社長の悩みや困り事を解決して、企業の健全な成長を支援します」