2025/4/12

なぜ、スタッフが思う通りに動かないのか?

社長 「うちのスタッフが思う通りに動かない、考えが伝わってるかな…?」

そんな不安を抱えたことはありませんか?

ビジョンが絵に描いた餅になってしまっては、組織はバラバラになります。

逆に、ビジョンがスタッフに腹落ちしている会社は、強い。

私は来週、ある企業の「ビジョン説明会」を担当します。

この記事では、その準備を通じて整理した「ビジョン浸透の本質」をお伝えします。


1. ビジョンのあるべき姿:『日常の判断基準』になること

ビジョンとは、ポスターに貼って満足するものではありません。

目指すのは、「スタッフ一人ひとりの日常の判断基準になること」。

たとえば、

  • 自分の仕事の成果は何なのか?

  • 忙しい中でどの仕事を優先するか?

  • お客様にどんな言葉をかけるか?

こうした日々の選択に、ビジョンが自然と現れる状態が理想です。

2. 現状:ビジョンは共有されている“つもり”が多い

現場のリアルを見ると、

  • 「社長や幹部だけの話でしょ?」

  • 「忙しくて、正直そんな余裕ないです」

  • 「ビジョンって、なんかキレイごとに聞こえる…」

こうした“温度差”が多く見られます。

つまり、社長とスタッフの間に「考え方のギャップ」があるのです。


3. ギャップを埋めるには? 〜スタッフ説明会でやるべき3つのこと〜

来週の説明会で私が必ずやるのは、次の3つです。

① ビジョンの背景を語る:なぜ、これを掲げたのか?

ただ言葉を読むだけでは伝わりません。

社長の原体験や危機感、熱意をストーリーで伝えることが必要です。

→ 「なぜそのビジョンじゃなきゃいけないのか?」が腹に落ちれば、人は動きます。

② 現場の仕事とビジョンを“つなげる”具体例を用意する

ビジョンが抽象的だと「他人事」に感じます。

だからこそ、現場の行動とリンクさせることが大事です。

たとえば:

  • ビジョン実現するための成果の明確あk → 達成のためにどう行動すべきか

  • 「成長し続ける組織」というビジョン → 新人への関わり方

→ 「あ、自分の仕事ってビジョンにつながってるんだ」と実感させる。

③ スタッフの言葉で“再解釈”してもらう

最後に、こちらから一方的に伝えるだけで終わらせません。

  • 「このビジョンって、あなたの仕事にどう関係してる?」

  • 「この先、どんなふうに成長していきたい?」

という問いかけをして、スタッフ自身の言葉で“再定義”してもらうのです。

→ 自分の言葉に変換した瞬間、初めて“自分ごと”になります。

まとめ:ビジョン浸透の鍵は、【対話】にあり

ビジョンの浸透とは、「伝えた」ではなく「伝わった」状態をつくること。

そのためには、ポスターや資料ではなく、社長の熱と現場との対話が不可欠です。

来週の説明会がその第一歩です。

「伝える場」ではなく、「一緒に創る場」になるよう、心を込めて臨みましょう。

「うちもスタッフが思うとおりに動いていない」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。

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「坪島経営労務事務所は、社外の人事総務部として、社長の悩みや困り事を解決して、企業の健全な成長を支援します」