2024/2/3

昇給(賃上)はどのように決めたらよいですか?

この時期になると社長さんから昇給に関する相談が非常に増えています。

社長:「4月に、昇給させようと思ってるんだけれど、給料、いくらぐらいあげたらいいかな?ちょっと、店長手当の上の手当をですね、作ろうと思ってるんだけれども、どんな手当てを作ったらいいかな?」

社労士「昇給は、今年10月の最低賃金の引上げを考えて、まずベースアップから始めしょう。新たに作ろうと考えている手当については、どのような目的で支給する手当なのかを確認させてください」



●昇給とベースアップの違い

1.昇給は評価などによる基本給の引き上げを意味し、ベースアップは基本給そのものの増加を指します。

2.決定の根拠: 昇給は通常、従業員の業績や貢献度に基づいて行われますが、ベースアップは物価上昇、市場の競争力など、より広範な要因に基づいて行われます。

3.昇給は定期的に行われることが一般的ですが、ベースアップは必ずしも定期的ではなく、状況や必要性に応じて一律に行われます。

●新たな手当ての追加

新たな手当ての追加の目的は、複数の店長を統括管理する目的で支給するとのことです。

そこで、マネージャー手当の導入と、店長のレベルに差があるということでしたので、店長手当を3段階に分けて金額に差をつける提案をしました。

また、新たな手当やベースアップは、社会保険料額が増える要因となります。

最低賃金や法律の基準をクリアできている場合は、予算の全額を昇給額にあてるのではなく、一部を別の方法(賞与、福利厚生)などで還元する方法もあります。

●まとめ
昇給とベースアップは、従業員の報酬や待遇を改善するための手段として使用されますが、それぞれ異なる意味を持ちます。


昇給は基本給や給与の引き上げを指し、通常は従業員の業績や貢献度に基づいて行われます。

一方、ベースアップは基本給そのものの増加を指し、物価上昇や市場の競争力など、より広範な要因に基づいて行われます。

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