2022/2/26

【人事評価】黒字化する人事評価制度とは?



黒字化する人事評価制度とは何でしょうか?

過去記事 
社長、なぜ昇給が無いんですか(怒)前編  
社長、なぜ昇給が無いんですか(怒)中編

社長、なぜ昇給が無いんですか(怒)後編
なぜ、人事評価制度を導入すると失敗するのか?

●黒字化する人事評価制度を導入する目的は主に2つです。

経営課題の解決と、社員成長支援の教育トレーニングです。

1.経営課題を解決する

日本の中小企業の約3分の2は赤字です。会社の業績が悪い状態では、事業が存続し、発展していくことが難しくなります。

赤字は、キャッシュフローに大きく影響するからです。

キャッシュフローが悪化すると、毎月の支払いや銀行への借入の返済も苦しくなります。

借入金の返済は、税引後の経常利益と減価償却の原資から返済していきますが、赤字だとそれもうまくいかなくなります。

赤字が継続すると返済だけでなく、銀行からの追加融資も厳しくなります。

従業員も昇給が止まったり、賞与の減額に繋がります。

赤字が続くことは社長にも社員にも両者にとってマイナスしかありません。

事業が存続し、発展していくためには黒字化することが重要です。


●ではどうすればいいのか?

まず、会社の決算書を分析して、組織の問題(病気)を特定します。

そして、赤字から黒字化のための事業計画(治療計画)を作成します。

ただ、事業計画を作っただけでは、経営課題を解決することはできません。

従業員全員の力が必要です。


事業計画を人事評価制度に落とし込みます。

つまり、黒字化する行動をとった社員を高く評価する、つまり評価の仕組みを変えていきます。


仮にこれまで評価基準が

チームワーク(協調性)、コミュニケーション力、積極性、責任感、挨拶であったなら

この評価が本当に経営課題(病気)を解決し、黒字化につながる要素なのか?

これらを1つずつ見直しします。

例えば

売上総利益に問題がある場合

営業職であれば、チームワークより個人の売上高・売上総利益などの数値を基準に設定します。

売上達成のために、扱う商品や顧客別の月間訪問頻度を設定し、それを評価シートに落とし込みます。

また、数値目標達成に必要な知識・スキルがあれば、その項目を評価に追加します。

必要に応じて営業ツールの見直しも必要となります。

これらの評価により社員を再評価し、黒字化に近づけていきます。

ただ、これだけは十分とは言えません。


2.社員成長(教育)

社員の成長を本人任せにしないことが大切です。

人事評価(業績成果)を達成するために、社員教育プロジェクトを立ち上げます。

これは成果が出ている社員の【優れた仕事のやり方】を社員全員で共有する教育トレーニングです。

社長と打ち合わせしているとこのようにおっしゃる方が多いです。

「仕事が出来る社員は、始業時間より早く来て業務をしてくれてやる気がある。最近入社した社員は、時間ギリギリに来るし、やる気がない」

本当にそうでしょうか?

新人は、「先輩のようにうまくできない、やり方が分からない」から仕事が面白くない

だからギリギリに出社するのではないでしょうか?

逆に、上手くできると面白いし、面白いと仕事をすることが楽しみで自然と積極的に取り組みます。

そのコツを勉強会という仕組みで共有していき、1人でも多くの仕事が出来る社員を増やし、その結果黒字化を目指していきます。

勉強会の開催は管理職(または幹部)に実施してもらいます。

その開催も評価していきます。

 所長コメント

ある社長さんは、資金繰りが苦しくて役員報酬数万円まで減額しているケースもあります。

人事評価制度などのお困りごとは

こちらにご相談ください。

「坪島経営労務事務所は、地域一番(東広島)の社労士事務所を目指しています!社長の悩みや困りごとを解決したいという想いで活動しています。」 
 
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