企業役員さんからの相談です。Q
今回従業員の1人を別事業所への異動を検討しています。異動の話をする際気を付けるポイントはありますか?専門職の方なので、別事業所の人出不足でカバーしてもらいたいと思います。ただ、トラブルになりそうな気がするのでアドバイスをください。
A
人事異動(配置転換)を打診する際には、契約上の根拠が必要です。こちらの企業さんでは当事務所で就業規則を作成しており、人事異動の条文も定めています。また、従業員さんとの面談時に注意するポイントは次の通りです。
1.人事異動が必要な理由
異動の必要性が無いと無効となる可能性があります。今回のケースだと事業所の人で不足のカバーです。
2.人事異動の対象者を選定した基準
今回のケースでは経験がある方なので即戦力で期待できる点です。
3.人事異動後の勤務場所、勤務部署
通勤所要時間や通勤経路を見てもらいながら、異動先へ通勤可能かどうか確認します。
4.人事異動後の職務内容
職務内容がこれまでとどう変わるのかを確認します。今回の異動では変更はないです。
5.人事異動後の勤務条件
給与や始業時刻、休日等に変更がないかを確認します。今回の異動は、1日の所定労働時間が短くなり、休日も増えます。それに合わせて賃金の減額(ノーワークノーペイ)があり説明して納得してもらいます。
所長からのコメント
今回相談のケースでは、本人が異動に合意(労働時間が短いほうが良いとのこと)したので、会社と本人の思いが一致し、異動辞令の通知、雇用契約書にサインをもらっています。雇い入れの際に異動の有無を伝えていないケースもあり、やはり回数を重ねて説明して納得してもらう必要があります。異動の際には、会社は説明義務があるのでご注意ください。また、就業規則の根拠条文(人事異動・配置転換)も大きなポイントになるので、条文の有無を確認しておきましょう!
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