2021/1/17
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なぜ、いま職務(役割)評価なのか? |
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先週は、出生時両立支援助成金の追加資料の対応、キャリアアップ助成金の計画書の変更手続きや雇用調整助成金などがありましたが、12/25以降助成金の申請書類も事業主のハンコは不要となり、書類準備にかかる時間が軽減しています。社会保険・雇用保険の申請書類もそうですが助成金申請書の押印不要は効率化に繋がります。 また、取引先にて職務(役割)評価関連の助成金の打ち合わせがありました。 職務(役割)評価は、あまり聞きなれないかもしれませんね。 職務(役割)評価とは、会社内の仕事そのものの内容(会社内の役割)を比較し、その大きさを相対的に測定する手法です。 今回の打ち合わせでは、パートさんと正社員の仕事の大きさを比較する目的で活用しています。 一般的な人事評価とは大きく異なります。 どう異なるのかというと… 職務(役割)評価では、人事考課で使用される次の項目は査定対象外です。 ●勤務態度などの積極性、責任感、協調性、規律性 ●挨拶、遅刻早退が無い、経営理念など会社方針を理解しているなどの項目 ●年齢による査定、勤続年数、学歴などの項目 では、職務(役割)評価で査定していく項目の一部は次の通りです。 ●社内人間関係(部門内の調整が多い仕事なのか?) ●革新性(既存の方法とは全く異なる新しい方法が求められる仕事なのか?) ●経営への影響度(会社全体に大きく影響する仕事なのか?) 例えば、広島一郎さんと山口二郎さんの職務(役割)評価を実施して、広島さんの方が点数が高ければ、仕事の大きさが山口さんの仕事より大きいという結論に至ります。 従来の人事評価と比べるとかなりドライな印象ですが、合理的で個人的には好きですね。 さて、実際に取引先にて職務(役割)評価を実施したところ、意外な事実が判明しました。正社員の平均点数を上回るパートさんがいるのではないかと予想していましたが、逆にパートの平均点を下回る正社員の方がいました。 正社員だけど、パートさんより仕事の大きさが小さいということです。同一労働同一賃金の視点からは、待遇の見直しが必要です。今回は助成金申請が目的なので正社員の待遇を引き下げることはしません。 2021年4月から同一労働同一賃金に関連した法律が中小企業に施行されるので、今職務(役割)評価を実施するケースもありますが、パートさんを適切に評価して正社員並みに勤務してもらい戦力化するのもありなのではと思います。 「坪島経営労務事務所は、助成金で地域一番(東広島)の社労士事務所を目指しています!助成金を知らずに損をする会社(広島)を少しでも減らしたいという想いで活動しています。」 トップページ 「メルマガ 助成金のツボ」 月1回程度、 当事務所オススメの助成金情報 をご案内しています。 ご希望の方は、会社名またはお名前、アドレス をご入力ください。 |
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