2020/11/21

勤務間インターバル導入コースの追跡調査とは?


勤務間インターバル導入コースの助成金を受給した企業に対して労働局は設備導入後の追跡調査を実施します。今回は、その追跡調査についてお伝えします。


 目次 
 1.追跡調査とは?
 2.広島県では何社ぐらいが追跡調査の対象?
 3.どのようなポイントを調査されるの?    
 4.まとめ

 
 

1.追跡調査とは?

助成金受給した会社に対する追跡調査は、設備等の導入後、労働環境の状況把握のために実施します。前年度に設備を導入し勤務間インターバル導入コースの助成金を受給した会社に対して、労働局はきちんと目的の沿って運用できているのかを企業に訪問して追跡調査を実施します。追跡調査のことをフォローアップということもあります。
 

2.広島県では何社ぐらいが追跡調査対象?

2019年度に広島県で勤務間インターバル導入コースを受給した企業は約400社です。そのうち120社が追跡調査(フォローアップ)対象となっています。約3割です。当事務所では2019年度は10社申請が通り、うち3社が追跡調査対象となっています。

3.どのようなポイントを調査されるの?

調査されるポイントは、主に次のとおりです。調査時に資料を準備することはなく、口頭での確認です。(2020年11月時点)

直近1年間の残業時間数はどのくらいなのか?
残業時間削減を目的とした助成金なので、繁忙期や閑散期の月の平均残業時間数はチェックされます
 
年次有給休暇の取得状況
2019年4月から年次有給休暇5日取得義務化の法律が施行されており、現時点での取得状況についてチェックされます。なお、広島県の年次有給休暇取得率は49%程度ですが、政府は70%以上の取得率を目指しています。

導入後設備の使用状況
設備導入後の労働負担改善について簡単な質問がありますが、実際に設備を現認することはなかったです。

4.まとめ

追跡調査ですが、会社で労働環境に関する根拠資料を準備する必要はなく、口頭での確認で終わります。追跡調査の対象となったからといって構える必要はありません。また、勤務間インターバル導入コースは2019年度2020年度で設備の助成金対象か否かの審査基準が変更されています。これは、本省から各労働局に通達があり、業務上必要な設備は助成金の除外とされています。例えば、歯科医院のチェアは2019年度は助成金対象でしたが、2020年度は業務上必要な設備ということで助成金の対象外となっています。 前年度まではOKだったものが、今年度からはNGというのも助成金ではよくある話です。
 
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