社長
「先日、私が不在の時に役所の方が会社にきて労働条件調査表を置いて帰ったみたいなんです。どうしたらいいんですか?」
社労士
「労働基準監督署という役所が、会社がきちんと労働基準法を守っているかを確認するために定期的に調査をしています。調査時は、同席してこちらで対応しますよ。」
●労働基準監督署って何?
厚生労働省の出先機関です。労働基準法に基づいて、管内の会社の監督指導などをしています。
怖いイメージがあるかもしれませんが、労働基準法をきちんと守っていれば気にする必要はありません。
●調査の目的は何?
主に「労働基準法」に抵触していないか調べることを目的に調査が行われます。
(1)労働時間の管理(長時間労働(36協定)・未払い賃金等)
(2)労働条件の不利益変更や不当解雇、最低賃金に抵触していないか?
(3)安全衛生に関する事項(健康診断等)
●会社が違反していた場合はどうなる?
是正勧告といって、改善するように指導されることになります。
例えば…
・残業単価の計算や残業代の未払いがあった場合、過去数か月にさかのぼって未払いの残業代支払いの指導
・年次有給休暇を年5日取得できていなかったら、未取得分を取得するように指導
・広島県の特定産業最低賃金を下回っていたら、過去にさかのぼって差額分の賃金支給の指導
・1か月の残業時間数が36協定で定める時間を超えていたら、改善指導
・健康診断結果(異常の所見あり)に医師の意見の記入もれ
所長コメント
会社が知らないうちに労基法に違反していないか確認しませんか?
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