【決算書から作る人事評価】賞与はいくら支払ったらいいですか？

社長「今年の賞与はどのくらいがいいんですか？昨年と同じぐらいでいいでしょうか？」

社労士「昨年基準ではなく、現実、いくら賞与を支払えるのかを基準に考えましょう。

今期の会社業績から支払える賞与額を算出しましょう。」

×昨年実績　

○今年はいくら予算があるのか？

賞与原資の決め方　

以前、担当していた企業では、賞与原資を次の計算式で算出していました。

賞与原資＝売上総利益×（目標設定した労働分配率の係数）-（半期の既払い人件費＋法定福利費）

※既払人件費は役員報酬を含まず

会社の売上総利益を最大化し、社員の給与を最小化すれば、各人がもらう賞与額は最大になります。

実際に、残業代の削減に大きな効果がありました。

しかし、従業員さんから「既払い人件費を増やさないために中途採用をストップして欲しい」という要望が出ることになりました。これは、失敗したケースです。

人を採用できなければ、会社に成長はありません。



そこで、次の式により、賞与原資を決定していきます。

経常利益×（会社で設定した係数20～25％）＝賞与原資

各従業員への配分は、人事評価シートや職務評価のいずれかの点数により決定します。

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