2021/10/24

【採用定着支援】ベテラン社員が中途社員の給与額を知って激怒


「ベテラン社員が中途社員の給与額を知って激怒

どうしたらよいですか?」

社長から相談がありました。よくある話です。

ここでは、給与に関して原因と対策について整理します。

●なぜ、ベテランと中途社員で給与額が逆転するのか? 

給与が逆転する主な理由は…

中途採用時に〇〇業務をやってもらう条件
だったのに、今その業務をしてないなぁ

入社時に経験者だから期待して高くしてたけど
そうでもなかったなぁ

募集したとき、人がなかなか集まらなくて、給与を
上げて、なんとか応募があったんだよなぁ


共通するのは、入社時に決めた給与がそのまま放置
されている点です。


入り口(採用時)で労務管理の
8割が決まるので、入り口の対応がキモです。

●どうやって対策するのか?

この問題に有効なのは給与額の基準となる【賃金テーブル】を作ることです。

賃金テーブルがあることのメリットは

「半年後、3年後、5年後に標準の評価だった場合、自分の月給はどのくらいなのか」

具体的に分かる点です。


上記の表にピッチと号棒を加えていきます

自社の昇給額に合わせて、ピッチを設計

号棒数は実在社員給与と滞留年数を想定して設計


賃金テーブルに社員の給与を当てはめると

「えっ、なんでこの人こんなに給与高い(低い)の?」

ということがよくあります。


また、求人原稿を作成するときも

例えば…

NG:頑張れば、昇給があります!

OK:未経験者の場合
入社時 月給20万円
1年後   月給21万円
3年後   月給23万円
5年後   月給25万円

●所長コメント

中途採用者で経験者の場合、経験年数を基に暫定で等級を決定します。

半年後、人事評価により等級を最終決定します。

ベテラン社員が不満を言ってきた場合、こう伝えます。

「彼は経験〇年で〇等級にしています。半年後、評価により最終等級を決定するので今の給与が保障されているわけではないよ」

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