2026/11/15

スタッフに『反対です』と言われた社長が、絶対に聞くべき一言

先日、顧問先で人事評価制度の説明会を行いました。

説明会が終わったあと、社長からこんな一言がありました。

「説明会も終わって、とりあえず一段落しましたね」

私も、

「そうですね。ただ、社員さんの反応を見ていると、制度そのものに反対というより、『今までと変わること』に不安や抵抗があるように感じました」

とお伝えしました。

新しい制度をつくれば、必ず「NO」が出る


人事評価制度に限りません。

会社が何かを変えようとすると、

「今までのほうがいい」
「それは困ります」
「うちの会社には合わないと思います」

という意見が出てきます。

これは、ある意味当然です。

人は、これまで慣れてきたものが変わることに不安を感じるからです。

だから私は、社員さんから「NO」が出たとき、そこで話を終わらせないようにしています。

必ず、こう聞きます。

「では、どうしたらいいと思いますか?」

今回の説明会でも、

「こちらの提案と違う部分について、こうしたほうがよいという代替案はありますか?」

と尋ねました。

しかし、具体的な回答はありませんでした。

「反対」と「提案」は違います

会社を良くするための意見であれば、私はどんどん出してもらえばいいと思っています。

社員だから分かることもあります。

経営者には見えていない問題もあります。

だから、社員の意見を聞くことは大切です。

ただし、

「なんとなく嫌だから反対」だけでは、会社は前に進みません。

「NO」と言うのであれば、

「では、代わりにどうすればいいのか?」

まで一緒に考えてもらう。

私は、ここがとても大切だと思っています。

社員の意見を聞くことと、社員に決めてもらうことは違う

もちろん、社員の意見をすべて採用するわけではありません。

社員の意見を聞き、良いものは取り入れる。

必要なら会社側の案も修正する。

そのうえで、最後は経営者が判断する。

これが会社です。

大切なのは、

「会社が勝手に決めた制度」ではなく、「自分たちも意見を出してつくった制度」にしていくこと。

そのプロセスが、制度を定着させるうえで重要になります。


社長、「反対されたからやめる」になっていませんか?

会社を変えようとすれば、必ず抵抗は起こります。

そこで社長が、

「社員が嫌がっているから、今回はやめておこう」

と元に戻してしまえば、会社はいつまでも変わりません。

反対意見が出たときこそ、

「では、あなたならどうしますか?」

と聞いてみてください。

社員の「NO」を、会社を良くするための「YESの提案」に変えていく。

そして、良い意見は取り入れながら制度を変えていく。

人事評価制度は、最初から100点のものをつくる必要はありません。

社員の意見も聞きながら改善し、会社に合った制度に育てていく。

説明会は「一段落」ではなく、むしろ会社を変えていくスタート地点なのです。

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