2026/8/8

社長がいなくても、会社は成長できるか?

先日、クライアント企業で「事業計画発表会」を実施しました。

参加者は、社長と役員と幹部社員。

今回の発表会で大切にしたのは、社長から一方的に事業計画を説明することではありません。

「自社の問題点は何だろうか?」

「競合他社と比べて、何が負けているのか?」


この問いを、幹部社員の皆さんに投げかけ、話し合いながら進めました。

すると、若手社員からも、非常に前向きな意見が出てきました。

「自社の強みは〇〇なので、さらに力を入れていきたい」

「現在のお客様は〇〇という客層が多いので、この商品をもっと充実させたい」

「イベント集客に、もっと力を入れていきたい」

私は、この瞬間に組織が変わり始めていると感じました。

なぜなら、社員が「言われたことをやる人」から、

「会社をどうすれば良くできるかを考える人」

に変わっているからです。

社長が10人いたら、会社はもっと強くなる

今回、社長から今後の事業展開についても話がありました。

今後、事業数を増やしていく予定です。

しかし、ここで経営者が必ず考えなければならない問題があります。

「事業を増やしたとき、誰にその事業を任せるのか?」

社長一人で、すべての事業を見ることはできません。

事業が増えれば増えるほど、

「自分がいないと判断できない」

「社長に確認しないと前に進まない」

という会社では、成長に限界があります。

だからこそ必要なのが、

「自分が経営者だったら、どうするか?」

と考えられる幹部社員です。

売上だけを見るのではない。

利益(黒字化)を考える。

人材を考える。

お客様を考える。

競合を考える。

そして、会社の将来まで考える。

そんな人材を、社内から育てていく必要があります。

人事評価制度は「点数をつける制度」ではない

そのために、今回のクライアント企業では人事評価制度を社長育の右腕育成のツールとして活用していきます。

人事評価制度というと、

「社員を5段階で評価するもの」

と思われがちです。

しかし、本来の目的はそこではありません。

「事業を黒字化できる人材とは、どんな人なのか?」

を明確にし、その方向に社員を成長させることです。

すると、人事評価制度が単なる「査定」ではなく、社長の右腕を育てる仕組みになります。

「社長がいなくても成長できる会社」をつくる

会社の成長において、本当に重要なのは「事業を増やすこと」だけではありません。

事業を任せられる人材を増やすこと。

これが、次のステージに進むための条件です。

社長がすべてを判断する会社から、

幹部が考え、判断し、行動する会社へ。

そして、

「自分が経営者ならどうするか?」

と考えられる社員を、一人、二人、三人と育てていく。

事業計画発表会は、そのためのスタート地点です。

そして人事評価制度は、その人材を育てるための「仕組み」です。

会社の成長を止めるのは、資金不足だけではありません。

「社長の次に会社を任せられる人がいない」

これこそ、多くの中小企業が将来直面する大きな経営課題です。

だからこそ今から、

「社長の右腕を育てる」
「幹部を経営者に育てる」
「社員が会社の未来を考える組織をつくる」

その仕組みづくりを始めることが重要なのです。

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