2026/7/18

広島労働局による調査の実態

先日、顧問先企業に広島労働局から「パートタイム・有期雇用労働法」に関する調査通知が届き、私も対応してきました。

今回の調査は、中小企業のパート社員の雇用管理の実態を把握するため、労働局の担当者が企業を直接訪問し、社長や担当者へヒアリングを行うものです。

「うちはパートさんを大切にしているから大丈夫。」

そう考えている会社ほど、一度確認していただきたい内容です。


なぜ調査が行われるのか?

目的は、「同じような仕事をしているのに、不合理な待遇差がないか」を確認することです。

正社員とパート社員の待遇差があること自体は問題ではありません。

しかし、その差について会社が合理的な理由を説明できるかどうかが重要になります。

実際に確認された調査内容

今回の調査では、主に次のような点について質問がありました。

  • パートと正社員で仕事内容に違いはあるか
  • 求められる責任の重さに違いはあるか
  • 転勤や配置転換の範囲に違いはあるか
  • 基本給の違いは何を基準に決めているか
  • 通勤手当に差がある理由
  • 賞与の支給基準の違い
  • 退職金の支給有無や違いの理由

どの質問にも共通しているのは、

「その違いを会社として説明できますか?」

という点です。

社長が今すぐ確認したいポイント

もし次の質問にすぐ答えられない場合は、一度制度を見直すことをおすすめします。

・なぜ正社員だけ賞与を支給しているのか説明できますか?

・パートの基本給は何を基準に決めていますか?

・通勤手当や各種手当に違いがある理由を説明できますか?

「昔からそうしている」「前任者から引き継いだから」という理由では、説明として十分とはいえません。

調査は「指摘するため」ではなく、「改善するため」

労働局の調査は、企業を困らせることが目的ではありません。

一方で、説明ができない待遇差は、将来的に労使トラブルや未払い請求などのリスクにつながる可能性があります。

調査が来てから慌てるのではなく、今のうちに自社の制度を確認し、根拠を整理しておくことが会社を守ることにつながります。

まとめ

同一労働同一賃金は、「正社員とパートを同じ待遇にする制度」ではありません。

違いがあるなら、その理由を説明できること。

これが最も重要なポイントです。

広島労働局では、実際に中小企業への訪問調査が行われています。

「うちは大丈夫」と思わず、この機会に自社の給与制度や手当の考え方を見直してみてはいかがでしょうか。

制度を整えることは、労働局対策だけでなく、社員から信頼され、長く働いてもらえる会社づくりにもつながります。

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