2024/4/10

社員のやる気低下と次期社長問題:ワンマン経営の課題

役員:実は、社長がワンマンなので、一方的に昇給や賞与を決めていて社員から不満が出ています。

というのも、社内で給与を決める基準がなく、社長が以前勤めていた会社の制度を使っています。

基準は公表していません。

社長に詳しく聞くと、一人一人の社員のことを考えて給料を決めているようですが、社員には意図がまったく伝わっていません。

また、社長が高齢なので、次期社長に経営を引き継ぎたいのですが、仕組みが無いなか、次期社長が給料を決める際にベテランから不満が出るのではないかとヒヤヒヤしています。


社労士:経営者が一方的に給与や賞与を決めることで、社員のやる気を下げてしまうケースがあります。

この問題は、給与の基準や不透明さ、そして次期経営者の問題と密接に結びついています。


会社の課題

1.離職
一方的な給与決定は、従業員にとって不公平さや不透明さを感じさせ、モチベーションの低下から離職につながります。特に、社内で給与を決める基準がなく、経営者が以前の経験や制度を持ち込む場合、その制度が企業の規模や文化に合わない場合があります。このような場合、社員は自身の貢献や成果が正当に評価されないと感じ、やる気を失う可能性が高まります。

2.次期社長の問題
高齢な経営者がいる場合、次期社長の育成や経営の引継ぎが重要になりますが、給与や評価の仕組みが不透明なままで放っておいたら、ベテラン社員から不満や不信感が生じる可能性があります。これは組織の安定性や持続可能性に影響を及ぼす重大な問題です。


対策
このような状況に対処するためには、まず給与決定の基準やプロセスを透明化し、公正性、透明化を確保すること「仕組み化」が重要です。

また、従業員の貢献や成果を評価する仕組みを導入し、給与や昇進に対する透明性を高めることも必要です。

これらの問題は、人事評価制度の導入で解決可能となります。

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さらに、次期社長の育成や経営の引継ぎプロセスを着実に進めるために、企業全体での議論や計画の策定が必要です。

ワンマン経営の課題を克服し、従業員のやる気を高め、次期社長の問題にも着実に対処することで、企業の持続的な成長と成功につながるでしょう。

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