2023/8/13

企業の不祥事(ビッグモーターなど)を防ぐためには○○

 一般的な企業の不正行為には、次の原因が考えられます。

1.組織文化に倫理観の欠如(売上さえ上がれば、何をやってもいいという考え方)

2.経営者や役員指示や圧力による指示

3.市場競争の激化による経済的な圧力

4.内部統制の欠如

 
このような問題を人事評価制度で解決できるのでしょうか?

1~3は組織全体に問題があるので難しいのですが、内部統制の欠如においては可能です。

経営者が知らないところで、社員が勝手に不正行為していたというのはマズいのではないでしょうか?

では、対策手順としては

STEP1.

まず、会社の「人事評価シート」を設計します。

「職務評価」と「行動評価」にわけて設計していきます。

職務評価には、成果(売上、経常利益、訪問件数、成約件数)やスキル、知識などを定めます。

行動評価には、会社が各階層別に求める勤務態度(自主性、規律性、協調性、計画性など)を定めます。

「売上など定めるのは不正行為につながるんじゃないの?」という意見もありますが、その点については次のステップで解説します。


STEP2.

STEP1.で作成した評価シートに「不正(マイナス査定)」の項目を追加します。

不正項目は、社会的に反する行為があった場合や職場秩序を乱すなど就業規則に定める服務規定に反する行為があった場合にマイナス査定を実施します。

不正項目 (マイナス査定) 5段階評価 -20点~-100点の減額が適用されます。

たとえば、職務評価及び行動評価で100点を取ったとしても、不正項目で最大-100点の減額が適用され、0点となります。

0点の場合、降格要件に該当するので、来期より役職が降格します。

なお、不正行為があったという事実だけで簡単に解雇できないのでご注意ください。

日本の法律では、不正行為をした社員に対して、始末書を取り、反省を促し、再教育する義務(社会通念上相当)を企業に課しているからです。

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