昇給すれば職員のモチベーションはUPするのか? |
先日ある医院の院長さんと打ち合わせの時に職員の4月昇給の話が出ました。
「昇給額を奮発して多く出せば、職員はもっとやる気になってくれるのでは?」というご意見
だったのですが、実際はそうでもないんですよね、これが。
私自身の経験からも昇給してから2週間ぐらいはやる気になるのですが、1ヶ月ぐらい経つと
もう当たり前になってしまいます。
院長ありがとう!という気持ちも時間が経てば既得権になってしまいます。
じゃあ、昇給しなければいいのかというと、それは全く違う話です。
医院の業績もそれなりに良く、周りの医院で昇給しているのに自分とこだけ昇給が無ければ
不満を通り越して不信感に繋がります。
アメリカの心理学者のハーズバーグは次の説を唱えています。
職員がやる気を出す事柄と不満に感じることは別次元である。
やる気を出す要素…、「達成すること」「承認されること」「仕事そのもの」「責任」「役職が上がること」
不満になる要素…「医院の経営方針と管理方式」「監督」「給与」「対人関係」「作業条件」
ハーズバーグさんの説だと、昇給したときに職員がやる気になってバリバリ働いてくれるかというと
決してそんなことはありません。実は給与について不満が少し無くなる程度でしかありません。
じゃあ昇給しても意味が無いのかというとそうではなく、昇給時に組織のトップから期待する一言
(=承認されること)があれば、かなり効果が出てきます。
4月の昇給時期に実施してはいかがでしょうか?
そこで提案ですが、昇給した月の給与明細書を手渡すときに個別に院長からスタッフに直接声掛けしてみてはいかがでしょうか?